4つの成分のヘルペスに対する臨床結果

普段はどのくらいのリジンを飲めばいいのか
ヘルペスの兆候が来たらどのくらいまでリジンの摂取を増やすべきか ?
などなど臨床実験のデーターからの分析や日頃の生活で注意すべき事など、
ヘルペスに関する様々な情報を掲載しています。
合わせてご覧下さい。

「日本医薬品情報」というサイトでリジン 亜鉛 ビタミンC フラボノイドのヘルペスへの有効性の記事を見つけました。
(http://www.j-drugs.com/supplement/755より要約)
強力リジンサプリメントとはただのリジンではなく亜鉛 ビタミンC フラボノイドが配合されたもの。
リジンはかさぶたの治癒を促進し、ヘルペスの発生率を低くするだけでなく、かゆみや炎症などにも効果があります。
ビタミンCと亜鉛は皮膚の修復を加速し、回復を促進します。
亜鉛は細胞媒介性免疫の特性を持っているので、ヘルペスの発生回数を減少させることが出来ます。
フラボノイドはビタミンCの吸収を促進し、ヘルペスの発生率も抑えられます。
リジンは500mは発症した時はもちろん必要がありますが毎日摂取した方が良い。

メリーランド大学での研究結果についての情報を見つけました。
原題:http://umm.edu/health/medical/ency/articles/genital-herpes
ヘルペス及び帯状疱疹を発症した患者に対して1日3000mgのリシンを投与。
その結果ヘルペスの治癒までの期間を短縮できた。
ヘルペスウィルス保持の人は1日1250mg以上のリシンを飲むことで、ヘルペス発症の確率を減らすことができるという結果も。

リジンは普段は1250mg。発症したら3000mgを飲むと良い。との事です。

口唇ヘルペスの再発の予防としてのリジンの有効性について以下の文献を見つけました
原題:Lysine as a prophylactic agent in the treatment of recurrent herpes simplex labialis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=6438572

口唇ヘルペスが頻繁に再発するボランティア26人において、12ヶ月間の二重盲検交差試験が実施されました。
グループA(15人)は、最初の6ヶ月はプラセボ、続く6ヶ月はリジン1000㎎が投与されました。
グループB(11人)は、最初の6ヶ月はリジンを1000㎎、続く6ヶ月はプラセボが投与されました。
最初の6ヶ月間は、2つのグループにおいて、口唇ヘルペスの病変部の数(おそらくぽつぽつできる患部のことかと思われます)に有意差は見られませんでした。
しかし、続く6ヶ月はグループBのリジン投与群は、グループAのプラセボ群に比べ、新しい病変部の発現が減少しました。
研究者によると、血清中のリジン濃度が165nm/ml以上である場合に、口唇ヘルペスの再発が抑制されることが明らかとなっています。
血清中のリジン濃度がある程度の濃度に保たれるように管理することは、口唇ヘルペスの再発の予防に役立つ可能性が示唆されます。

ヘルペスの人は常日頃からリジンのサプリメントを摂取し、体内である程度のリジン濃度を保っていればヘルペスの発症を抑えることが出来る
との事です。

単純ヘルペス感染の再発治療におけるL-リジン塩酸塩の有効性について。以下の文献を見つけました。
原題:Treatment of recurrent herpes simplex infections with L-lysine monohydrochloride
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6435961

41人の免疫不全患者による前向き無作為プラセボ比較二重盲検交差試験で、1日1248㎎のL-リジン塩酸塩を経口摂取したグループの単純ヘルペスの再発率の低下が見られました。
なお、1日624㎎の摂取では有効性は認められませんでした。
また、L-リジンは再発による症状の悪化を抑える可能性も示唆されています。しかしながら、治癒の短縮はいずれの投与量でも認められませんでした。

1日1248mgのリジンを摂取するとヘルペスの再発防止率を抑えることが出来る。との事です。
しかしリジンだけではヘルペスを一旦発症してしまうと治癒の短縮は期待できない。との事です。
しかしながらメリーランドの実験では3000mgのリジンを発症した人に投与すると治癒の時間を短縮できた。
とあります。
この事から発症した時は普段の摂取量のリジン1000~1300mgではヘルペスの治癒の短縮効果は無く、3000mg以上のリジンの摂取が必要のようです。

オーストラリアの研究者がヘルペスにはリジン 亜鉛 ビタミンC フラボノイドが有効であるという発表をした文献を見つけました。
http://www.herpes-coldsores.com/diet_and_nutrition_with_herpes.htm

ヘルペスを発症した時はリジンを3000mg 亜鉛、ビタミンC フラボノイドを一緒に摂取する事によりヘルペスの治癒までの時間を短縮させる。

この内容はまさに「日本医薬品情報」の見解と同じです。
さらにメリーランド大学のヘルペスを発症したら3000mgのリジンの摂取が有効という内容と一致します。

口唇ヘルペスの再発治療におけるフラボノイドとビタミンCの有効性についての文献を見つけました。
原題:The use of water-soluble bioflavonoid-ascorbic acid complex in the treatment of recurrent herpes labialis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=339141

口唇ヘルペスの発症による最初の症状が認められた時から3日間に、20件はフラボノイド600㎎とビタミンC600㎎を1日3回投与し、20件はフラボノイド1000㎎+ビタミンC1000㎎を1日5回投与、10件はコントロール群として乳糖を投与しました。
治癒までの最短期間は、各600㎎投与群で2.5~5.9日でした。

ヘルペスを発症した時ビタミンCとフラボノイドを各600mg摂取するとヘルペスの治癒期間が3日以内~6日以内となった。との事です。
ここまでの文献から言える事は
ヘルペスの再発を防止する為には日頃からリジンを900mg~1200mg摂取しておいたほうが良い。
発症した場合はリジンは3000mg摂取したほうが良い
リジンと一緒にビタミンC フラボノイドは摂取したほうが良い
亜鉛についてはオーストラリアの学者だけが有効と言っています。
しかしながら亜鉛は免疫力アップの代表的な有効成分。
ヘルペスを発症する時は過労、寝不足など免疫力が落ちているときなので亜鉛もヘルペス対策には悪くは無いようです。

~~~~さらに様々な文献を見つけたのでご紹介します~~~~~

L-リジン療法による単純ヘルペス感染の再発の治療と予防について。以下の文献を見つけました。
原題:Success of L-lysine therapy in frequently recurrent herpes simplex infection. Treatment and prophylaxis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=3115841

L-リジン塩酸塩を経口投与し、単純ヘルペス(性器または口唇・顔面)の予防と再発治療の有効性を調べた実験です。
52人の被験者によるプラセボ比較二重盲検他施設治験で、治療群(27人)はL-リジン塩酸塩を1日3回1000㎎を6ヶ月摂取しました。
リジン摂取群において、単純ヘルペス感染、症状の悪化が著しく低下し、治癒期間の短縮も見られました。

ヘルペス再発防止には1日1000mgのリジンの摂取が有効という結果です。

単純ヘルペスにおけるリジンの効果についての文献を見つけました。
原題:Subjective response to lysine in the therapy of herpes simplex.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=6423612

1543問の質問形式で単純ヘルペスにおけるリジンの効果を6ヶ月間調べました。本実験は、口唇ヘルペス、口内炎、性器ヘルペスに関する質問が含まれています。
平均的なリジン投与量は1日936㎎です。
調査に参加した84%が、リジン摂取は、再発を予防し、ヘルペス感染の頻度を低下させたとしています。
リジンを摂取しない場合、90%が治癒するまで6~15日かかると指摘し、リジンを摂取した場合、83%が5日以内で治癒したとしています。
調査全体では、リジンの摂取は、ヘルペス感染の治療に効果的であると評価しています。

1日936mgのリジンを摂取するとヘルペスの発症の頻度を押さえ、なおかつ発症しても治癒までの期間を5日以内に抑える事が出来る。との事です。

リジンの投与量と安全性についての情報を見つけました。
単純ヘルペス感染に対して、朝250㎎/夜500㎎(1日750㎎)~1回1000㎎1日4回(1日4000㎎)と幅広い投与量が使用されています。
通常大人が食事から補給しているリジンの量は、1日6~10gと言われています。
そのため、サプリメントで1日3000㎎程度を補給することは副作用などの心配はないと考えられています。
ただし、稀ではありますが1日3000㎎のリジンを5年間服用したファンコーニ症候群の44歳女性は、尿細管間質性腎炎を発症したとの報告がありました。
また、1日10g(10000mg)のリジンを5日間服用した患者に腹痛と下痢が生じたとの報告もあります。
腎臓、肝臓に疾患のある方は、アミノ酸が体内で分解されて生じる窒素が大量であった場合、それらを排泄しきれない可能性があるため、大量のアミノ酸の摂取は避けるべきと考えられます。

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